1998-09-18 ArtNo.16544
◆<馬>FCW子会社、今月末からリチウム電池の生産開始
【クアラルンプル】ケーブル製造のFCWホールディングズBhd(FCWH)は子会社Dyna Plastics Sdn Bhd(DPSB)を通じて今月末から輸出市場向けプラスチック・リチウム・イオン・バッテリーの製造に乗り出す。
FCWHのニク・カマルディン・イスマイル会長が16日発表したところによれば、1000万Mドルを投じてイポーに設けたDPSBの新工場は今月末から試験操業を開始する。FCWHはDPSBに30%出資、残りの70%のシェアは地元科学者5人が保持している。またリチウム電池は特許権を有する某米国企業とのライセンス契約の下に製造され、当該米国企業は技術支援も提供する。製品の90%は相手先商標製造(OEM)ベースで輸出される。
当初は大部分のコンポーネンツを輸入に依存するが、最終的に50%の地元部品使用率達成を目指す。リチウム電池の潜在性は大きく2000年には、同社にとってケーブル・ビジネスに匹敵するビジネスに成長するものと期待される。
最近獲得したガーナ・テレコムのサブスクライバー・アクセス・ネットワーク納入/敷設契約は、第1期、第2期工事をカバーしており、工期は3~5年、契約額は5000万米ドル。ケーブルの主要部分はプライ工場で製造される。ガーナ・テレコムは近く500万~1000万米ドルの第3期工事の入札を募集する見通しで、FCWHは同契約の獲得も目指している。
FCWは他のアフリカ諸国や中東市場、取り分けシリアの開拓を目指しており、最終的に輸出ビジネスが国内ビジネスを上回ることになると見ている。輸出ビジネスは現在年間生産の30%を占めており、同社は目下2億Mドルの手持ち契約を有する。
FCWの近く発表される1998年6月期業績は内外の景気後退から不振なものになるが、損失を計上することはないと言う。同社の1997年6月期年商は9747万Mドル、税引き前利益は1946万Mドルだった。(NST,MBT,STAR:9/17)
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