1998-09-18 ArtNo.16538
◆<星>電子会社Ultroテック、上場通じ成長加速目指す
【シンガポール】電子部品の流通/製造を手がけ、積極的な多角化と事業の拡張を図るUltro Technologiesはシンガポール証取(SES)上場を通じ、一層の成長加速を図る方針だ。
既にSESへの上場を果たしているUraco HoldingsのNg Kok Heng会長やLim Ee Ann元重役(MD)等により1987年に設立されたUraco Technologiesは、Uraco Holdingsが1995年に上場を果たした際、Ultro Technologiesに社名を改め、Ng Kok Heng/Lim Ee Ann両氏も持分を売却し、同社から手を引いた。
Ultroのラリー・リム重役(MD)によると、目下営業額の70%はディストリビューション・ビジネスが占め、残りは独自製品の売り上げ。モトローラ製半導体がディストリビューション・ビジネスの半ばに貢献している。
子会社のRanodaはディスク・ドライブ、通信機器、その他の業界向けにコネクターの製造を手がけ、シンガポールとインドに工場を擁する。ジョーホールバルの新工場も近く稼働する。AMPやMolex等、多国籍企業との競争に直面しているものの、月間平均150万Sドルの営業額を達成、好調を維持している。
Ultroの第3の中核部門は、デジタル・コードレス・フォーン、エレクトロニク・バラスト、倉庫用自走車両等、特殊用途の製品の製造を手がけている。
同社の売り上げは創業当初の20万Sドルから1998年6月期の年商1億Sドルに拡大、税引き前利益は770万Sドルを記録した。1997年の売り上げ8100万Sドル、税引き前利益350万Sドルで、1996年は売り上げ8000万米ドル、税引き前利益580万Sドルがマークされた。(BT:9/17)
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