1998-09-17 ArtNo.16522
◆<星>S$50億投じサイエンス・ハブ開発
【シンガポール】シンガポール政府はヴオナ・ヴィスタ地区周辺の810haの土地に向こう15年間に50億Sドル余を投じ、シリコンバリーに類した“サイエンス・ハブ”を開発する。
トニー・タン副首相が15日催されたテクベンチャー98の会場で語ったところによると、サイエンス・ハブはサイエンス・コミュニティーで生まれたアイデアを商業価値を備えたビジネスや製品に仕立て上げる揺籃の役割を担う。
セントサ島の半分ほど(176ha)の中核地区には、既にサイエンス・パーク1とサイエンス・パーク2が存在するが、2つのサイエンス・パークを除く約110haに工業、商業、住宅区が開発される。同地には教育機関、研究施設、ベンチャー・キャピタル会社等が入居し、約2万人が居住することになる。
中核地の周辺も含めた810haのハブには、国立シンガポール大学(NUS)、シンガポール・ポリテクニックの他、ホランドやパシル・パンジャンの住宅地も包まれ、これらの地区には軽便鉄道(LRT)が24時間運行することになる見通しだ。
国家科学技術局(NSTB)のテオ・ミンキアン会長がサイエンス・ハブ事業準備委員会の議長を務める。
目下直面する経済危機により、シンガポールは多国籍企業のための製造拠点や地域サービス・ハブとしての既存の役割を補完する新たな経済活動領域や市場の創出を迫られている。トニー・タン副首相によれば、企業家精神に裏打ちされたハイテク・ビジネスがシンガポールの21世紀の経済戦略の重要部分を成すことになると言う。(ST,BT,LZ:9/16)
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