1998-09-16 ArtNo.16511
◆<星>シスコ、域内にネットワーク・アカデミー300校開設
【シンガポール】コンピューター・ネットワーク会社Cisco Systemsは来年アジア太平洋地域にコンピューター・ネットワーク・アカデミー300校を設け、これらの国のネットワーク人材の養成を支援する。
シスコのジョン・ヒッグス取締役(アジア・マーケッティング)によると、同社は昨年9月にネットワーク・アカデミー構想に着手、これまでに全世界の学校や専門学校1000校が同スキームに参加している。目下シンガポールを含む様々な国の中等/高等学校に2年間のカリキュラムを提供、シスコは同プロジェクトに設備機材だけで450万Sドルを投じる計画だ。
シスコ・サウス・アジアのトッド・エイボット重役(MD)によると、中国、台湾、フィリピンに先ず3校をオープン、その後他のASEAN諸国やインドにも開校する予定だ。
シスコのジョン・チェンバー重役(CEO)によると、域内のインターネット・エコノミーを志向する政府に、就業環境や教育面のソルーションを提供する。ネット時代は継続学習の時代で、これまで人々は一生の間に僅か1つの技術を身につけ、生涯1つの職業に従事してきたが、ネット時代の高専/短大卒レベルの者は、恐らく一生の間に5~15の異なる職に就くことになる見通しだ。そしてネット・エコノミーは職を維持することよりも、新たな職を創出することを主眼にしていると言う。
この日、アジア諸国歴訪の最初の訪問地シンガポールを訪れ、ゴー・チョクトン首相と会談したチェンバー氏は、さらにマレーシアのマハティール首相、香港の董建華特区行政長官、中国の江澤民主席等と会見し、以上の協力提案を行うという。
なおシスコの1998年7月期のシンガポールにおける営業額は域内経済危機の最中にも関わらず60%増の4000万米ドルをマーク、1999年度も50%増の6000万米ドルが見込めると言う。(BT,ST,LZ:9/15)
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