1998-09-15 ArtNo.16494
◆<星>アジア太平洋地域のサーバー売り上げ20%ダウン
【シンガポール】アジア太平洋地域(日本を除く)の今年上半期のサーバー売り上げはユニット数では依然12%の成長を見たものの、額は15億9700万米ドルと、昨年同期の19億9700万米ドルから20%下降した。
インターナショナル・データ・コープの最新報告によれば、1ユニット当たりの価格は昨年上半期の1万8300米ドルから今年上半期の1万4000米ドルに下降した。
アジア経済危機の影響でインドネシア、タイ、マレーシアの売り上げは各75%、63%、53%の落ち込みを見たが、台湾、中国、オーストラリアでは、各26.3%、13.1%、7.3%の増加が見られた。
シンガポールの同期の売り上げは23.2%減の9600万米ドルで、アジア太平洋地域におけるシェアも6.3%から6%に後退した。マレーシアの売り上げは9610万米ドルから4510万米ドルに半減、域内市場シェアは4.8%から2.8%に縮小した。
機種別シェアを見るとユニックスが48.4%(49.3%)、ウィンドウズNTが15.3%(12.7%)、IBMのOS/400が10%(8.3%)、IBMメインフレームOS/390が9.3%(9.9%)で、VMSやOS/2、ノベルが残りを占めた。(括弧内は昨年同期:以下同様)
ユニックス・サーバーの売り上げは、53%(US$2.12億)の大幅な落ち込みたが、ウィンドウズNTとIBM OS/400は合わせて3%(1200万米ドル)の落ち込みにとどまった。
業者別では、IBMが昨年上半期の25%から29%にシェアを拡大、トップの座を守った。以下、ヒューレット・パッカード20%(17%)、コンパック20%(21%)、サンマイクロシステムズ11%(10%)と続く。
今後の潮流としてはユニックス・サーバーは、値下がりで、売り上げの下降局面が続きそうだ。ウィンドウズNTサーバーはボリューム販売で、値下がりを克服するものと見られるが、それほど大きなシェアの拡大は望めない。OS/400の売り上げの伸びもも値下がりの影響を受けそうだ。同機種のユニット価格は今年上半期に昨年同期比22%の下降した。OS/390は、ユーザー企業の予算削減の最大の影響を受けそうだが、100万米ドル未満の機種については売り上げの拡大も見込めると言う。(BT:9/14)
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