1998-09-14 ArtNo.16491
◆<印度>7月の工業生産指数1.7%に鈍化
【ニューデリー】インドの7月の工業生産指数(IIP)は前年同月比1.7%の成長にとどまり、昨年同月の8%、今年6月の5.2%の伸びから大幅に鈍化した。
中央統計局(CSO)が11日発表したところによれば、これに伴い今年初4カ月(4-7月)の成長率も、年初3カ月の5.4%か4%に減速した。
IIPの4分の3の比重を占める製造業指数の4-7月の成長率は3.7%と、昨年同期の5.6%から顕著に鈍化、電力指数も昨年同期の10.2%から9%に減速した。しかし年初3カ月に0.3%のマイナス成長を見ていた鉱業指数は7月には2.9%アップ、年初4カ月のそれも0.5%のプラス成長を回復した。
アナリストらは、全ての指標にリセッションの傾向が顕在化しており、短期的な回復は見込めないとしている。特に原油、電力、セメント、鉄鋼、石炭、石油精製のいわゆる中核部門の7月の成長率が僅か1.5%にとどまったことにも、こうした傾向が色濃く現れていると言う。(ET,IE,TH,THBL:9/12)
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