1998-09-12 ArtNo.16466
◆<馬>空売り空買いにキャピタル・ゲイン税検討:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は10日、株式の空売り空買いにキャピタル・ゲイン税(CGT)を課す可能性を示唆した。
ソロモン・スミス・バーニーを政府とダナモダル・ナシオナルBhdの金融顧問に指名した契約の調印式後、ここ数日のクアラルンプル証取(KLSE)の波乱を巡り、記者から空売り空買いを防止する可能性を問われた首相は、「目下CGT、もしくはそれに類したものを導入する可能性を研究している」と語った。
首相はさらに、「ここ数日の波乱はシンガポールの店頭市場CLOB(セントラル・リミット・オーダー・ブック)への対応を誤ったことに伴うもので、我々はこれをストップする措置を採った。このため市場の波乱は鎮静し、株価は上昇に転じるものと思う」と指摘した。
アーサー・アンデルセン&Coのアナリストによると、CGTは英国やオーストラリアで導入されているが、アジアではまだ例がない。その趣旨はできるだけ長く株式を保持することを奨励し、投機や市況の変動を抑制することに置かれている。しかし英国の場合は全ての株取引に適応され、空売り空買いに限らないと言う。(STAR,ST,BT,LZ:9/11)
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