1998-09-12 ArtNo.16465
◆<馬>政府、ソロモン・スミス・バーニーを金融顧問に指名
【クアラルンプル】マレーシア政府は10日、米国の投資銀行ソロモン・スミス・バーニー(SSB)を政府とダナモダル・ナシオナルBhd(DMB:金融業界の資本基盤強化を使命とする)の金融顧問に指名した。
SSBのDeryck Maughan共同会長兼共同CEOが調印式後語ったところによると、同社はマレーシア政府とDMBの顧問に指名されたことを光栄とする。マレーシアが最近採用した金融政策はマレーシアの経済基盤を強化するはずで、政府は健全な財政基盤を維持、今年と来年は経常収支のかなりの黒字も予想される。
如何なる国際基準から見ても、マレーシアは低債務国であり、外債を募る良好な条件を備えている。マレーシア政府は健全な国内金融システムの重要性を理解し、国内銀行システムの補強のために必要な措置を採る準備ができている。
国際信用格付け会社はマレーシアの信用格付けを引き下げ、海外起債計画を困難にさせたが、SSBはマレーシアの信用度に関する独自な評価を有する。
多くのソブリン債の募集をアレンジした経験を有するSSBは、マレーシアの信用等級に関する独自の報告書を準備し、全世界のSSB顧客やパートナーに配布する。来週は欧州・米国の機関投資家100社以上と会談し、これらの者の意見も取り入れ起債計画の戦略を立案する。
しかし目下市場は極めて不安定な状況に有り、起債計画をいつ実行するかを今語るのは時期尚早である。しかし外的条件が整い次第、プログラムを実行に移すと言う。
マハティール首相は席上、「マレーシアは排外主義でもなければ、それほど地元贔屓でもない。資金を提供し、支援してくれる者が有れば、外国人であろうがなかろうが、我々は歓迎する」と挨拶した。(STAR,NST,MBT,ST,BT:9/11)
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