1998-09-11 ArtNo.16455
◆<馬>トンカ、子会社のナスダック登録/売却通じ債務返済
【クアラルンプル】トンカ・ホールディングズBhd(THB)は51%所有子会社トンカ・エレクトロニクスの米国ナスダックへの登録や、70%所有子会社アジア・コネクトSdn Bhdの売却を通じて約2億Mドルの負債の軽減を図る。
THBのモクザニ・マハティール会長によると、これは当初から計画していたこととは異なるが、現状では他に選択する余地は少ない。しかしTHBは今後もヘルスケア、製造、金融の3部門を中核とする持ち株会社としてその事業の拡張を図る。
トンカ・エレクトロニクスは中国およびシンガポールの企業と合併後、来年ナスダックに登録される。これら2企業はこれまでTHBとは特に関係を有しなかった。合併後の企業の支配権益を誰が握るのかに関して、モクザニ氏は3パートナーはほぼ等しいシェアを占めると語った。一時は3億Mドルの営業額を記録、グループに2500万Mドルの利益をもたらしたトンカ・エレクトロニクスはシンガポール拠点のゴールドトロンと組んで主にプリント基板(PCB)の製造を手がけている。
情報技術(IT)サービス・プロバイダーのアジア・コネクトは米国のスタンフォード・グループ・オブ・ホテルズ、ITTシェラトン等と提携して多数のプロジェクトを手がけており、少なからぬ米国企業が同社買収に関心を寄せている。
しかしモクザニ氏はアジア・コネクトの売却やトンカ・エレクトロニクスの公開公募で調達を目指す資金の額は明らかにしなかった。THBの株価は一時は42Mセントに値下がりしていたが、9日の終値は1.17Mドルだった。(NST,MBT,STAR,LZ:9/10)
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