1998-09-11 ArtNo.16452
◆<馬>TRI、タイム・テレコム買収計画確認
【クアラルンプル】マレーシア最大のセル式電話会社セルコムを傘下に収めるテクノロジー・リソーシズ・インダストリーズBhd(TRI)は、マレーシア最大の建設グループ、レノンBhdの子会社タイム・テレコミュニケーションズSdn Bhd(タイム・テレコム)を買収する計画を確認した。
国営通信ブルナマがTRIのタジュディン・ラムリ会長の言を引用して報じたところによれば、双方は近く関係取引に関わる提案書を政府に提出する。タジュディン氏は詳細を明らかにしていないが、これ以前に報じられたところでは、TRIは名目的な1Mドルでタイム・テレコムを買収するとともに、後者の25億Mドルの負債を引き受ける。
タイム・テレコムは国内経済の不振に伴うセル式電話需要の激減とMドル相場の下落に伴う輸入機材の急騰で二重の打撃を受けていた。しかしTRI自身も13億Mドルの負債を抱え1998年6月期半期決算で2億5800万Mドルの損失を計上しており、最初に買収の噂が生じた際にはTRIの株価は80Mセント値下がりした。しかし、その後TRIが買収の噂を否定した際には、直ちに株価が12.7%アップした経緯がある。
とは言えTRIはタイム・テレコム買収により、アナログ、GSM、PCN3方式のセル式電話網を所有することになり、契約者の数の増加も見込める。9日のTRIの株価は35Mセント、タイム・エンジニアリング株価は20Mセント、レノン株価は22Mセント、それぞれ上昇した。(MBT,STAR,BT,LZ:9/10)
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