1998-09-09 ArtNo.16416
◆<星>労働省、解雇者支援でアクション・プラン発表
【シンガポール】今年6月には失業者の数が昨年6月の4万5500人から6万2100にアップ、下半期には一層の増加が予想される中で、労働省は7日、いわゆる4R戦略--1)“解雇労働者のリデベロプメント”、2)“労働隊伍のリニューワル”、3)“雇用方式のリアラインメント”、4)“雇用機会創出メカニズムのリバイタライゼーション”--を軸とする失業者支援アクション・プランを発表した。
労働省は同時に第2四半期の労働市場報告書を発表、域内経済危機がシンガポールの労働市場に如何なる打撃を及ぼしたかを公表した。
それによると第2四半期には1980年代半ばのリセッション以来初めて、就業人口が0.3%下降、特に製造部門では電子業を中心に8011人が解雇され、同期の解雇者は新規就業機会を5863人分上回った。これに伴い失業率は2.2%から2.3%にアップした。
6月の求人は1万9124人と、昨年同期を57%下回り、年初6カ月の解雇者は1万9124人に達した。労働省は下半期には、求人の減少から失業率が一層高まると警鐘している。(ST,BT,LZ:9/8)
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