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1998-09-08 ArtNo.16411
◆<印度>リライアンス、US$40億港湾建設候補地物色
【ムンバイ】リライアンス・インダストリーズLtd(RIL)はインド南部に液化天然ガス(LNG)輸入ターミナルとメガ発電施設を備えた港湾の開発地を物色している。この種のプロジェクトのコストは1万6000クロー(US$40億)と見積もられ、タミールナド州とアンドラプラデシュ州に照準が合わされているようだ。
RILはこれまでにキャプティブ港の建設は手がけたことがあるものの、一般港湾の建設は同社にとって初めてのこと。
インド南部は石炭資源にも恵まれないことから、発電燃料はLNGに依存しているが、港湾施設が不備なことから、LNGは北部から陸路供給を受けている。供給の不確実さもさることながら、この種の輸送コストが発電コストを押し上げている。加えて最近のLNGの値下がりで、港湾開発のメリットが生じたものと見られる。
しかし譬え港湾を開発しても、周辺の既にインフラも完備した既存港湾と競争して十分な商船を誘致するのは至難である。しかしメガ発電施設を併設して電力の販売で利益が上げられれば、港湾経営収入の不足を補える。
しかし港湾建設だけで1万2000クロー(US$30億)の投資が必要で、4000MW(メガワット)のメガ発電所を併設するとなれば、そのコストは1万6000クローに達する。またこの種のプロジェクトを売り込む上で最も重要なことは、州政府にこれは港湾と発電の複合プロジェクトであることを理解させること。消息筋によるとRILは既にタミールナド州政府に対してプレゼンテーションを行い、目下アンドラプラデシュ州政府への接触を試みていると言う。(IE:9/7)
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