SEAnews 1998-09-08 ArtNo.16403

【シンガポール】シンガポール・テレコム(ｼﾝｸﾞﾃﾙ)子会社のナショナル・コンピューター・システムズ(NCS)とシングテルのインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)事業部門シングネットは、マイクロソフトと提携し、中小企業をターゲットに知識や経験を有せぬ者でも容易にＥコマースをスタートできるパッケージ“ＥＺＣｏｍｍｅｒｃｅ”を提供する。
ＮＣＳの調査によれば、シンガポール国内にはＥＺＣｏｍｍｅｒｃｅの潜在顧客と目される中小企業が3万社存在する。
マイクロソフト・シンガポールのチョン・ヨクシム課長(ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ顧客担当)は「ＥＺＣｏｍｍｅｒｃｅはＥコマースのワンストップ・パッケージで、Ｅコマースをスタートするのに必要な全ての基礎インフラを組み込んでいる。このため中小企業がやるべきことはそのビジネスをＥＺＣｏｍｍｅｒｃｅに接続するだけ」と語る。
ＮＣＳのV.Vijaykumarr課長(ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ/ｲﾝﾀｰﾗｸﾃｨﾌﾞ･ﾒﾃﾞｨｱ･ｸﾞﾙｰﾌﾟ)によると、中小企業は知識も、準備作業もほとんど必要とせずに、即座にＥコマースの環境を立ち上げることができる。ＮＣＳは目下中小企業300社にインターネット接続サービスおよびＥメール・サービスを提供しており、これらの企業は直ちにＥＺＣｏｍｍｅｒｃｅの顧客になり得る。同社は年内に2000社の顧客を獲得することを目指している。
ＥＺＣｏｍｍｅｒｃの顧客は、マイクロソフトＥコマース・ソフトウェア“マイクロソフト・サイト・サーバー・コマース・エディション”や、ＮＣＳが提供する支払い処理システム、そしてシングネットのインターネット接続サービスを用いてインターネット・ストアを開設した後、銀行やクレジットカード会社への接続の便宜も提供される。またセキュリティーはＳＳＬテクノロジーが責任を負う。
ＥＺＣｏｍｍｅｒｃｅの立ち上げの所要時間は2～4週間で、費用は使用料を除き、6000～2万Ｓドルと言う。(BT:9/7)