1998-09-07 ArtNo.16400
◆<印度>1998/99年度GDP成長率6.5%:中央銀行予測
【ニューデリー】インドの1998/99年度の国内総生産(GDP)成長率は6.5%に達する見通しだ。
中央銀行が4日発表した1997/98年度年次報告書によれば、1998/99年度の農業生産は3%以上の成長が見込まれる。工業生産も農村の需要拡大やインフラ開発の加速から昨年度よりも高めの成長が望める。GDPの48.6%を占めるサービス部門は、中期的に8~9%の成長が続いており、こうした点からすれば、6.5%のGDP成長達成は困難ではない。
中央銀行は経常収支赤字をGDPの約2%に留める計画だ。東南アジアを襲った経済危機が幸いしてインドへの直接投資(FDI)が拡大しており、1997/98年のFDIは31億9700万米ドルと、前年の26億9600万米ドルを上回った。また同年は初めてFDIがポートフォリオ投資(US$18.28億)を上回った。
1997/98年度の米ドル・ベースの対外債務は10億米ドル拡大したにとどまり、安定を維持した。
しかし中央政府の予算赤字はGDPの2.1%にとどめることが目指されたが、実際には3.1%に達したと言う。(THBL,ET:9/5)
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