1998-09-07 ArtNo.16388
◆<星>地場6行の国内不良貸付S$54億、半年で74%アップ
【シンガポール】地場銀行6行の6月末時点の国内不良貸付(NPL)は54億Sドルと、昨年12月の31億Sドルから74%拡大した。
金融管理局(MAS)会長を兼ねるリー・シエンロン副首相が4日の国会答弁で明らかにしたところによれば、国内総貸付残高に占めるNPLの比率は昨年末の2.3%から6月末の3.9%にアップした。またNPLの件数も6213件から7913件に増加した。
基準とされる元・利返済の滞った期間が6カ月から3カ月に短縮されたことがNPL急増の理由の40%を占めるが、残りの60%は国内経済の不振による。
NPLの87%はサブスタンダード、6%はダウトフル、7%はロス・カテゴリーに分類され、各行はMASのガイドラインに基づき、それぞれ10%、50%、100%の引き当てを行っていると言う。(BT:9/5)
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