1998-09-05 ArtNo.16377
◆<馬>UMNO党内人事の国民への説明は不要:首相
【クアラルンプル】アンワル前副首相の党籍や副総裁ポストに関わる統一マレー国民組織(UMNO)最高評議会の決定は、いわば家庭の問題であり、国民に理由を説明する必要はない。
マハティール首相は3日夕刻から4日未明にかけて行われたUMNO最高評議会の会議後記者会見し、以上の考えを語った。副首相および蔵相を罷免した理由に関して、首相は「アンワルは最早これらのポストに不適当になった」とだけ語った。
一方、主要閣僚らはいずれもマハティール首相の決定を支持する姿勢を見せており、閣内の足並みの乱れは見られない。アンワル氏に近いと目されてきたUMNO婦人部のシティ・ザレハ・スライマン部長も「最高評議会の決定に際しては個人的感情は捨てた。最高評議会のメンバーは全会一致で首相の決定を支持した」と語った。
またアンワル氏がガファール・ババ副首相の党副総裁の地位に挑戦した際、アンワル氏をリーダーとするビジョン・チームを組織して、副総裁補のポストを手に入れたナジブ教育相は、アンワル氏の国家体制に対する挑戦は極めて不穏当とするとともに、「個人的問題を解決し、身の潔白を証明するのが先決」とコメントした。(ST,BT,LZ:9/5)
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