1998-09-04 ArtNo.16367
◆<印度>タタ・エレクトリック、電力小売り市場に進出
【ムンバイ】タタ・エレクトリック・カンパニーズ(TEC)はムンバイにおける電力小売りビジネスに進出、これまでBombay Suburban Electricity Supply Ltd (BSES)やBombay Electric Supply & Transport Undertaking (BEST)が縄張りとしてきた領域に侵攻する構えだ。
TECはこれまで、その電力の3分の2をBSES及びBESTに供給する一方、残りの電力を製油所、鉄道、工場、ホテル等の1MW(メガワット)以上の大口顧客に直接供給してきた。しかし今後は事務所やアパート等、より小口の顧客にも供給、向こう2年間にこの種の小口顧客への供給量を100MW台に拡大する計画だ。同社は既に140社余りの潜在顧客のリストを作成している。
TECのHomi N. Sethna前会長は最新の年次報告書の中で、BSESやBESTが発電事業に進出し、バックワードの総合化を目指すなら、TECはフォワード・インテグレーションを実行すると述べるとともに、競争力のある価格で電力を供給する自信を表明している。インディアン・エレクトリシティー・アクト1910はTECがムンバイ市内で発電事業や電力の直接供給を手がけることを認めている。(ET:9/3)
|