1998-09-04 ArtNo.16360
◆<馬>UMNO最高評議会、アンワル氏の党籍剥奪決定
【クアラルンプル】マハティール首相は4日午前1時5分、与党統一マレー国民組織(UMNO)総裁の身分で、UMNO最高評議会は全会一致でアンワル・イブラヒム前副首相兼蔵相及びUMNO副総裁の党籍剥奪を決定したと発表した。
マハティール首相は同時に蔵相ポストを自身が兼務する方針を明らかにした。党幹部らを従えて会議場から姿を現したマハティール首相は、アンワル氏の支持者らのヤジと怒号を浴びたが、機動隊の護衛の下に無事退出した。
これに先だって零時半前後に会議場から姿を見せたアンワル氏は、UMNO最高評議会は自分の党籍を剥奪するものと見られるが、自分は決して屈服しないと語るとともに、支持者らに冷静を保ち、間もなく会場から姿を見せる首相に疑問を質すのはいいが、首相らの退場を妨害してはならないと忠告した。アンワル氏によるとこの日の議題は同氏の党籍剥奪問題だけで、アンワル氏は根拠のない冤罪を晴らすため、抗弁に努めたと言う。
地元紙によれば、UMNO党規約では、最高評議会には党副総裁を罷免する権限はなく、アンワル氏の命運は2000余名の中央代表の特別会議に委ねられている。UMNO党規約第7.13条の下、総裁・副総裁を含む最高評議会メンバーの罷免は特別代表大会の3分の2の支持を得て初めて認められると言う。(ST,BT,LZ:9/4)
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