1998-09-03 ArtNo.16341
◆<星>NSTB、ハイテク創業企業育成にS$1.08億投資
【シンガポール】国家科学技術局(NSTB)は向こう3年間に1億800万Sドルを投じて地元ハイテク創業企業を支援する。
ジョージ・ヨー情報芸術相兼第2通産相が1日催された“テク・マンス1998”記念表彰式の席上明らかにしたところによると、新スキーム“テクノロジー・インキューベーター・プログラム(TIP)”の下、ハイテク・スタートアップ企業の研究開発(R&D)費やその他のコストが2年間にわたり、最大85%補助される。同資金は人件費/機械設備/プロットタイピング/市場調査/賃貸料等に充当できるが、運転資金は1企業1年当たり最大30万Sドルに制限される。
この種の企業には同時にインキューベーション・マネージャーと称する専門家が派遣され、事業化調査、ビジネス・プラン、市場開拓、ベンチャー・キャピタル導入等の面で支援を提供する。またインキューベーター・マネージメント・カンパニー(IMC)が設立され、経営管理面の支援も提供される。NSTBは同補助の見返りとして、当該スタートアップ企業の最大30%のシェアを譲り受ける。同シェアの一部はIMCにも分与される。
NSTBによると、同局は既に支援提供候補企業として3社をリストアップしていると言う。
この日はまた、シンガポールのスーパーコンピューティング・リサーチ・ラボ“インスティテュート・オブ・ハイ・パフォーマンス・コンピューティング”の発足式が催された。同ラボは今年4月1日にナショナル・スーパーコンピューティング・リサーチ・センターと国立シンガポール大学(NUS)センター・フォー・コンピューテーショナル・メカニクスが合併して発足した。(ST,BT:9/2)
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