1998-09-01 ArtNo.16319
◆<馬>サービス・ソフト開発のFCS、欧米市場開拓に注力
【クアラルンプル】サービス・ソフトウェア開発のFCSシステムSdn Bhdは欧州と米国市場の開拓を目指している。
FCSのローレンス・アン重役(MD)によると欧州連合(EU)諸国間には貿易障壁がないため、同社に広大な市場を提供してくれる。ホスピタリティー産業、金融業、電気通信業向けソフトウェアの開発を手がけるFCSは大量のホテル・チェーンが存在する米国市場の開拓にも強い関心を寄せている。
昨年の営業額1600万Mドルの内60%近くが、海外市場、取り分け香港、中国に依存している。しかし最近の経済危機でアジア企業が慎重な営業姿勢を採っていることから、同社は地元やアジア市場の開拓はやや減速し、その分欧米市場に重心を移す。
同社は最近欧州のホテル向けにウィンスイートを発売、ミュンヘンやフランクフルトの少なからぬホテルが同社のソフトウェアを採用している。マレーシアの主要地場銀行の他、バンク・オブ・タイランド、東京銀行、スタンダード・チャータード銀行のKL支店も同社のソフトを利用、また同社はテレコム・マレーシアのためにテレストック・システムも開発したと言う。(STAR:8/31)
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