1998-09-01 ArtNo.16314
◆<星>IBMの顧客/納入業者との協力関係に新時代
【シンガポール】IBMコープは先週木曜シンガポールにテクニカル・サービス・センター(TSC)をオープンした。
IBMのNicholas Donofrio技術担当上級副社長によると、IBMのグローバル・プロキュアマント・サポート・グループ(GPSG)に属するTSCの開設は、21世紀に向けたデザイン/開発上の新たなアプローチで、IBMと顧客及び納入業者のハイテク協力時代の幕開けを告げるものと言える。IBMのテクノロジー・スタッフは、TSCを通じ製品や部品の設計/開発面で納入業者や顧客と密接な協力態勢を組み、これらの者から学び、その計画や設計に修正を加えることができる。
IBMは、経済開発局(EDB)と国家科学技術局(NSTB)の支援を得たTSCに年間約300万米ドルを投じる。TSCはIBMのアジア全域の開発チームや資材調達チームの設計/開発のニーズに応じる。IBMは同社が関与する様々なテクノロジー領域の専門家チームをTSCに誘致する計画で、POSターミナルの販売やマイクロエレクトロニクスに関わる専門家等、複数のデベロプメント・チームと既に契約を結んでいる。
GPSGアジアのトーマス・リントン取締役によると、IBMはTSCを通じて、域内の顧客のニーズに迅速に応じることができる。当面製品開発/資材調達エンジニア15人がTSCに常勤するが、スタッフの数は向こう2年間に大幅に拡大されると言う。(BT:8/31)
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