1998-08-31 ArtNo.16299
◆<星>シングテル、ポスト・ワールドパートナーズに向け準備
【仏領ギアナ】シンガポール・テレコム(シングテル)は、ワールドパートナーズが1999年末に解散された後も、顧客に高品質で信頼性の高いサービスを提供できるよう、目下、域内や世界の主要なテレコム企業と相互的、あるいは多角的な提携問題を協議している。
シングテルのLim Shyong(林雄)上級副社長(グローバル・サービス)は、同社初の通信衛星の打ち上げが成功した先週木曜記者会見し、以上の消息を語った。それによると目下世界のテレコム企業19社が加盟、35ヶ国の700社ほどの企業にサービスを提供しているワールドパートナーズは、ブリティッシュ・テレコムとAT&Tが1カ月前に発表した100億米ドルの合併計画に伴い、1999年に解散することになった。
このためシングテルは目下ブリティッシュ・テレコム、AT&T、国際電信電話(KDD)等、世界の主要なテレコム企業と相互間及び多角的な提携交渉を進める一方、顧客にワールドパートナーズが提供したものと同様のサービスを1999年以降も引き続き提供すると保証している。
シングテルはまたアジア太平洋地域の他のテレコム企業への出資の可能性を探り、98/99年度中に10億Sドルの通信基礎インフラも稼働させる。これによりアジアのテレコム・センターとしてのシンガポールの地位強化が図られると言う。
ライバル、スターハブのメンバーでもあるブリティッシュ・テレコムとの提携は、利害の対立を招かないかとの疑問に対して、シングテルのリー・シエンヤン社長兼CEOは、多極化時代の世界にあっては、他社と独占的な提携を結ぶことはできず、またライバルで有っても、何らかのメリットがあるなら提携することができる」と指摘した。(BT,LZ:8/29)
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