SEAnews 1998-08-31 ArtNo.16297

【シンガポール】地元企業融資スキーム(LEFS)の適応対象が拡大され、20億ＳドルのＬＥＦＳへのアクセスが一段と容易になった。
リー・ヨクスアン通産相が28日発表したところによれば、今週火曜に発効するＬＥＦＳ新規則は、以下の4点をカバーしている。
1）ＬＥＦＳの短期ローンにアクセスできる地元企業の固定資産上限は3000万Ｓドルから5000万Ｓドルに引き上げられた。
2）エンジニアリング・サービス、ロジスティクス／情報技術(IT)サービス等の製造業関連サービス企業もＬＥＦＳのローンを利用できるようになった。これらの企業はこれまで原料に関わる必要経費にのみＬＥＦＳの短期ローンを利用できたが、今後はコンファーム済み発注額の60％まで短期ローンを利用できる。
3）短期運転資金／ファクタリング・ローンの適応対象が上場企業にまで拡大された。この種の企業は、地元株主が最低50％の権益を握り、固定資産はグループ・レベルで5000万Ｓドル以下でなければならない。
4）機械設備のための長期ローンの対象が、中古機械にまで拡大された。しかしこの種の抵当物件は十分な資産価値を有するものでなければならない。
以上の新規則は6月に発表された予算外景気浮揚策の一環で、来年12月31日までのローン申請者に適応される。同期限後には、再度スキームに見直しが加えられる。(ST,BT,LZ:8/29)