1998-08-28 ArtNo.16275
◆<印度>HCL、2002年までにUS$30億IT企業の目標達成
【チェンナイ】インドの地元情報技術(IT)会社HCLコーポレーションLtdは、当初2000年に年商30億米ドルの達成を目指していたが、目標達成は2001年もしくは2002年にずれ込む見通しだ。
Arun Dang副社長によると、IT産業のハードウェア部門は過去2年、縮小傾向を辿っており、既存の指導的プレーヤーも困難に直面している。
HCLは1993年から1994年の間には、個人、中小企業、初心者、SOHO(スモール・オフィス・ホーム・オフィス)の4領域をターゲットにビジネスを拡張、1996年には年商を1000クローに載せた。そして昨年の売り上げは43%増の2400クローをマーク、トップIT企業に仲間入りした。
ダン氏によると、同社はプロダクト・セントリックからインディア・セントリックにその戦略を転換、成長の波に乗ったが、今や国際企業への飛躍の時を迎えている。同社の国際ビジネスは1996年の38クローから1998年の989クローに拡大している。
HCLは最近、米国のジェームズ・マーチン&Co、同じく米国のDeluxコーポレーション、そして日本のCSKコーポレーションと合弁を組んだ。CSKとの50:50の合弁会社は同社の日本市場開拓とCSKのインド、アジア、米国市場開拓の機会を提供する。これらの合弁を通じてHCLは、海外市場開拓の時間を大幅に短縮できる。
HCLはY2K(従来のコンピューターが2000年以降の年号を認識できない問題)ソルーションを海外市場開拓の突破口に利用する計画だが、ビジネスの20%以内にとどめる方針と言う。(IE:8/26)
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