1998-08-27 ArtNo.16260
◆<印度>ACC、非セメント・ビジネスから撤収検討
【ムンバイ】インド最大のセメント会社アソーシエーテッド・セメント・カンパニーズ(ACC)は未曾有のリセッションに直面する中で、非中核業務からの撤退を検討する一方、同撤退を通じて調達した資金で他のセメント企業を買収、市場支配を強化することも計画している。
Pallonji S. Mistry会長が25日催された年次総会後語ったところによると、同社は1990年代半ばから、周期的景気変動の影響を軽減するため、様々な領域に事業の多角化を図ってきた。これらのビジネスの前途が有望なら維持されるが、ACCの業務の整合性を損なうものなら、資本の引き上げが検討される。同社は既に5つの発電所をタタ・エレクトリック・カンパニーズに売却する方針を決定しており、タイヤ製造とフロート・ガラス・ビジネスも処分の候補に上がっている。
ACCはフロートガラス社に23クロー、タイヤ製造のブリッジストーンACCに26クローを、それぞれ投資、各26%と19%のシェアを占めている。フロートガラスには旭硝子が49%、一般投資家が25%出資している。ブリッジストーンACCには日本のブリッジストーンが64%、三井が10%、Telcoが7%出資している。(IE,ET:8/26)
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