1998-08-27 ArtNo.16254
◆<馬>首相、高金利に関わらず海外起債実行の決意表明
【シャーアラム】マハティール首相は25日、国内経済を再建するためには、高金利を支払っても海外で資金を調達する用意があると語り、当初の計画通り海外起債を実行する決意を確認した。
この日催された市民集会の席上、マハティール首相は、「銀行の不良貸付買い取りを引き受けるダナハルタ及び銀行の資本基盤強化を支援するダナモダルのために、政府は海外起債を計画しているが、高金利を支払わねばならないかも知れない」と述べる一方、「マレーシアはローンの返済だけでなく前払いさえも保証する」と強調した。
首相はまた、ロンドンで出版されたタイムズの8月20日号に掲載された「キック・スペキュレーターズ・オーバー・ザ・ヘッジ」と題する一文を例に、「欧州人も自分の主張に同調し始めており、彼らはサロースの類の投機家の危険に気づき始めたようだ」と指摘した。同相によれば、今後この種の論調が益々多く目にされるようになる見通しと言う。
首相は、「一部の者はマレーシアの経済危機は政府の非効率が原因と考えているが、真の下手人は投機家である」と強調した。首相によれば、マレーシア政府は依然として事態を収拾する能力を備えており、もしそうでなかったなら、国際通貨基金(IMF)に救いを求めていたところである。幸いにマレーシアは依然として自由であり、政府はそれ自身の力で問題を処理している。仮に僅かな犠牲者が出たにしても、IMFに救いを求めた国のような悲惨な事態に陥ることはないと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:8/26)
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