1998-08-25 ArtNo.16223
◆<星>IT応用1対1の顧客サービスがアジア銀行界の潮流に
【シンガポール】アジア太平洋地域の金融業界、取り分け銀行界は、インターネットやデータ・ウェアハウジング・テクノロジーを応用した1対1の顧客サービスで、世界をリードしている。
米国情報技術(IT)市場調査会社Meta GroupのTim Harmon上級取締役(プログラム担当)が先週当地で催されたセミナーで語ったところによると、アジア太平洋地域は1対1のマーケッティングで、米国、欧州に先行している。シンガポール、香港、韓国、台湾等の複数の金融機関が同領域で積極的な活動を展開している。
シンガポールではDBSバンクが昨年からインターネット・バンキング・サービスの一環として1対1のサービスを開始した。
ウェブ・パーソナライゼーション、オートマチック・ターゲット・マーケッティング、データ・ウェアハウジング等の技術を応用することにより、企業は100万の顧客の1人1人に注文仕立てのサービスを迅速且つ容易に、また低廉に提供することができる。
コンピューターは膨大な情報を記憶することができ、例えばデータ・ウェアハウジング技術を応用すれば、膨大な顧客の中から猫を愛玩するものを抽出し、キャット・フードを提供でき、同時にどの層の顧客が最も収益性が良いかも容易に判定できる。最終的にマス・マーケットは各1人の顧客から成る数十億のマーケットに分割されることになると言う。(BT:8/24)
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