1998-08-22 ArtNo.16192
◆<星>来年、初の海水淡水化プラントの建設入札募集
【シンガポール】公益事業局(PUB)はシンガポール初の海水淡水化プラントの入札を来年募集、また債券を発行して建設資金を調達する計画だ。トゥアスにおける建設工事は2000年までにスタート、2003~2005年の間の完工が目指される。
公益事業局のオン・ホーシム局長(CEO)が20日催された1997年の年次報告書発表会で語ったところによると、政府が十数億ドルを投じて2011年までに建設を計画する3つの海水淡水化プラントの最初の1つになる同プラントは日量13万6000立米の淡水製造能力を備え、シンガポールが現在必要とする上水のほぼ10%を賄うことができる。
海水淡水化プラントの建設はシンガポールの長期的水供給問題を解決するための優先プロジェクトで、既に事業化調査は完了、近くコンサルタントが指名される。シンガポールは1日約120万立米の水を必要とするが、3つのプラント全てが完成すると、日量40万立米の水を供給できる。この他、総需要の半ばに相当する68万立米は全国14カ所に設けられた貯水池や公共住宅地の溜め池により賄われる。
昨年8月から今年7月の間の全国の水消費量は2%増加したが、前年の6%の伸びに比べ顕著に鈍化している。1993年3月以来、2度にわたる水道料値上げで家庭の消費量は下降に転じていると言う。(ST,BT,LZ:8/21)
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