1998-08-21 ArtNo.16177
◆<星>PCRD、エンダン女史債権処理でOCBCの対応注視
【シンガポール】パシフィック・センチュリー・リージョナル・デベロプメント(PCRD)はインドネシアの女性実業家エンダン・ウタリ・モコドモピット女史(プルタミナのストウォ元総裁令嬢)を5770万Sドルの債務不履行で告訴したが、華僑銀行(OCBC)が同女史に対する債権を如何に処理するかを見た上で、一層の対応を検討する。
PCRDのフランシス・ユエン副会長によると、エンダン女史は1995年に約2億5000万Sドルでブギス・シティー・ホールディングズLtd(BCH)の39%のシェアを買収することでPCRDと合意した。同女史は70%の支払いを終えているが、今年6月30日に余す2660万Sドルの支払いを履行しなかった。
OCBCはエンダン女史のBCH持分に対する第1抵当権者で、PCRDは第2抵当権者のため、第1抵当権者の対応を見る必要があると言う。
PCRDが先週発表した企業買収計画目論見書の中で明らかにしたところによれば、最悪のケースでは、債権の大部分を帳簿抹消することになるが、その場合、PCRDの1株当たり純有形資産は1.53Sドルから1.19Sドルに下降する。ユエン氏によると、今年末までには同問題に最終的決断を下さねばならない。
香港のビジネスマン、リチャード・リー氏(リー・カーシン氏の子息)の個人所有会社パシフィック・センチュリー・グループとその完全出資子会社のAnglangは、最近の株主割り当て発行でPCRDの合計持分を45.12%から65.68%に拡大したが、これに伴い未だ手にしていない残余株式の公開買付を行う義務が生じた。買付価格は7月24日の終値に比して9.9%、時価に比して1%プレミアム付きの1株1Sドル。公開買付で合計持分が90%を突破した際は、一部の株式を放出、上場資格を維持する計画という。(BT:8/20)
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