1998-08-20 ArtNo.16161
◆<星>サン/NCB、S$4500万アジアJavaファンド創設
【シンガポール】サン・マイクロシステムズと国家コンピューター局(NCB)は、4500万SドルのアジアJavaファンド(AJF)を共同で創設、シンガポールや域内におけるJavaコンピューター言語を応用したアプリケーションの開発を振興する。
サン・マイクロシシテムズのライオネル・リム重役(アジア・サウス担当MD)が18日発表したところによれば、サンは同ファンドに500万Sドル、NCBは1000万Sドルを拠出、残りの3000万Sドルは、ベンチャー・キャピタル会社等から調達する。
AJFの主要な目標は、資金を注入したJavaベースの企業を上場させることにより、相応な投資収益を実現することにある。AJFの詳細は目下立案中だが、アジア及び米国における最良の投資ファンドになる見通しだ。
1995年に発表されたJava言語は当初はインターネット・ツールと目されていたが、マイクロソフトをベースにしたコンピューターには真似のできない、異質のコンピューターをリンクし、互いにコミュニケートすることを可能にする機能等が注目され、急速に普及しつつある。
ネットスケープ、シスコ・システムズ等をバックとするKleiner Perkins Caufield & Byersは1996年に1億米ドルのJavaファンドを創設したが、最近Javaベースの新会社インターネット・セキュリティー・システムズを上場させ、5000万米ドルの投資収益を実現した。Kleiner Perkinsの傘下には別にJavaスタートアップ企業13社が存在する。
サンはこの日、シンガポールにアジア・サウス本部をオープンした。シンガポール・オフィスの営業額は1988年の僅か20万Sドルから急成長を遂げ、今年は2億Sドルに達する見通しと言う。(ST:8/19)
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