1998-08-20 ArtNo.16159
◆<星>下半期の銀行不良貸付引き当て一層拡大:アナリスト
【シンガポール】アナリストらは、シンガポール銀行界の下半期の不良貸付(NPL)引き当てが少なくとも上半期と同じレベルに達するものと予想している。
しかしながら、具体的にどれほどの引き当てがなされるかについては把握しかねており、このことが通年の業績予測を困難にしている。いずれにしてもアナリストらは一様に銀行界の純益の下降を予想、しかも昨年度や上半期のレベルにはとどまらないものと見ている。
GKゴーのアナリストは各行の域内市場におけるNPLの域内貸付総額に対する百分比は既に二桁に達しており、20~25%水準に達するのも時間の問題と見ている。これに対して国内NPLのそれは、今年末までに7-8%に達すると見通されている。同アナリストは、地場4大行の通年の純益を、DBS2億9300万Sドル、OCBC4億6700万Sドル、UOB4億9500万Sドル、OUB2億5500万Sドルと予想している。
一方、大和証券アナリストは、各行の国別引き当ての額を、インドネシア100%、タイ/韓国50%、マレーシア15%と予想、シンガポール国内のNPLの比率はこれ以前の1.5%から5%にアップすると見ている。(STAR:8/19)
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