SEAnews 1998-08-19 ArtNo.16149

【クアラルンプル】ニッポン・エレクトリック・ガラス(M)Sdn Bhd(NEGM)はスラゴール州シャー・アラムの既存工場に1億6500万Ｍドルを追加投資、今年末の操業開始を目処に年産180万トンのグラス・ファイバー製造施設を増設中だ。
ＮＥＧＭのカトー・ヒロシ重役(MD)が17日語ったところによると、新工場で生産される製品はサーモプラスチック業界向けの部品やコンポーネンツの製造に用いられ、この種の製造施設がマレーシアに設けられるのは恐らく初めてのこと。製品の80％は日本と欧州市場に輸出される。
ＮＥＧＭは1991年1月20日に発足以来、シャー・アラム工場で、カラーＴＶやコンピューター・モニター用ブラウン管(CRT)ガラスの製造を手がけてきた。同社の払込資本は現在3億5000万Ｍドルだが、年内に3億4880万Ｍドルに1000万Ｍドル拡大される。これに伴い20万2086平米の工場敷地も拡張される予定で、目下スラゴール州政府の認可を待っている。
現在工場には日本人11人、地元従業員650人が勤務、月間パネル・フォーミング7000トン、加工処理済みパネル5300トン、ファンネンル・フォーミング6300トン、加工済みファンネル4100トン、ガラス・チュービング1000トンが製造されている。原料のシリカは当初オーストラリアから輸入していたが、今ではサラワク州ビントゥルから取り寄せていると言う。(MBT:8/18)