1998-08-17 ArtNo.16113
◆<星>マイクロソフト、日本含むアジア業務地域センター設置
【シンガポール】マイクロソフト・コープはシンガポールにアジア太平洋地域営業センターを設置、中国と韓国を除く域内の製造業務をシンガポールに集中する。これにより年間1億Sドルを超えるビジネスがシンガポールにもたらされる見通しだ。
来年1月にアレクサンドラ・テクノパーク内に設けられるマイクロソフト・オペレーションズと名付けられる予定のセンターには、約100人の技術スタッフが配置される。
マイクロソフト・オペレーションズのPatrick Lung(龍子権)重役(CEO)によると、マイクロソフトの域内ビジネスは過去5年間に5倍に拡大しており、業務統合により規模の経済効果が期待できる。シンガポールのアジア太平洋地域センターは、米国のグレーター・シアトル、アイルランドのダブリン(欧州/中東/アフリカをカバー)に設けられた他の地域センターと補完し合い、マイクロソフトの世界ビジネスをサポートする。
アジア太平洋地域の製造業務は目下10カ所以上で手がけられているが、数カ所に統合され、90%がシンガポールで処理されることになる。ソフトウェア製品の説明書の印刷が製造業務の70~80%を占める。マイクロソフトがこれまで日本におけるCDの複製を委託してきたカオーが同ビジネスから撤退したため、これもシンガポールに移転される。
ラン氏はこれまで日本で勤務してきたが、同氏以外にも米国及び日本から経験を積んだスタッフ20人が半年から2年にわたりシンガポールに転勤、地元スタッフの指導に当たる。
マイクロソフト・オペレーションズは、国家コンピューター局(NCB)からスカウトされた、Saw Ken Wye重役(MD)に率いられるマイクロソフト・シンガポール(6年前に設立)とは異なる組織になるようだ。(ST,BT,LZ:8/15)
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