SEAnews 1998-08-15 ArtNo.16110

【バンガロール】ＴＶＳスズキLtdはカルナタカ州マイソール郊外のNanjangudハイウェー付近に設けた新工場で、150ＣＣ4ストローク・エンジン搭載のスクーターを製造、向こう3年間に国内スクーター市場の10～13％のシェア獲得を目指す。
ＴＶＳスズキのVenu Srinivasan会長兼ＭＤによると、ネオンと命名された同プロジェクトの商業生産は9月3日にスタート、1リッター当たり60キロの走行が可能な新製品の売出価格は3万8000ルピー、商標名も今週中に決定される。当初は月産50台、その後240台まで拡大され、従業員も当初の300人から800人に増員される。1998／99年度の目標売上は10万台、270クロー。ちなみにグループ営業額は1600クローが見込まれている。
総コスト180クローの工場の年産能力は15万台だが、さらに55～60クローを追加投資して、年産能力を35万台に拡大する。新モデルはＴＶＳスズキが独自開発したもので、日本のスズキは関係していない。国内スクーター市場は年率12％の成長を遂げており、今年は140万台に達する見通しだ。
カルナタカ州政府は完成品に対する12年間の販売税免除、州内における部品購買に対する販売税／エントリー・タックスの免除、キャプティブ発電に対する5年間の電力税免除等を認めている。これに対して同社は80％の従業員を州内で雇用することを約束している。
ＴＶＳスズキは2005年までに全ての2ストローク・モデルを4ストロークのモーペッド、モーターサイクル、スクーターに転換する。同プログラムには500クローが投じられる。目下モーペッド及びモーターサイクルを年間75万台製造しているHosur工場の年間生産能力は向こう2～3年間に100万台に拡大される。(ET:8/14)