1995-05-17 ArtNo.1610
◆<星>ソニーの海外移転から主要な恩恵享受:大賀会長
【シンガポール】円高が進行する中でソニーは製造業務だけでなく、管理業務も海外に移転しており、シンガポールはこうした動きから主要な恩恵を享受できる見通しだ。
華字紙聯合早報と共同制作したリー・クアンユー上級相のCD-ROM版伝記の出版記念式典に出席するためシンガポールを訪れたソニーの大賀会長は地元紙のインタビューに対して以上の消息を語った。シンガポールを拠点にアジア太平洋地域営業本部を務めるソニー・インターナショナルは域内業務の監督とともに、社内の情報交換センターの役割も担っている。またソニーは海外初の集積回路(IC)デザイン・センターをシンガポールに設置するとともに、部品修理センターも設けている。このほか経済開発局(EDB)の求めに応じ、フラット・パネル・ディスプレイ装置の製造拠点をシンガポールに設ける可能性が検討されている。ソニーは今日ハードウェアーの売上が営業額の80%を占めているが、今世紀中にハードとソフト製品の売上比率を50:50にする計画と言う。(ST,LZ:5/16)
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