1998-08-13 ArtNo.16078
◆<印度>HPCL、シェル/アラムコとの下流部門合弁に関心
【ムンバイ】ヒンドスタン・ペトローリアム・コーポレーションLtd(HPCL)は、シェル/サウジ・アラムコとのメガ下流部門合弁に対する強い関心を、石油・天然ガス省に伝えたようだ。
シェルとアラムコは両社が各25%出資、残りをインド側パートナーが出資する形で合弁会社を設立、サウジアラビアから輸入した原油を精製、パイプライン網を通じてインド各地に流通させることを提案している。
HPCLは外国パートナーからの先端技術/経営ノーハウ/資金が導入できる上、原油供給も確保されるため、インド側にとっても有利と判断している。
しかしながらインディアン・オイル・コーポレーション(IOC)やBharatペトローリアム・コーポレーションLtd(BPCL)は同プロジェクトへの参加に消極的姿勢を見せている。両社はその国内小売り網を合弁会社に注入すると言う点に拘っているものと見られる。両社の小売り網資産を如何に評価するかが問題な上、こうした流通網を手放せば、それ自身の製品販売の面でも不自由するため。
観測筋は、確かにインドのエネルギー部門は外資の導入を必要としているが、これほどの規模の合弁事業となれば、セキュリティーの上からも慎重に検討を加える必要があり、また各社が合弁事業に注入する資産の正確な評価が、前提になると評している。(IE:8/12)
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