1998-08-13 ArtNo.16074
◆<馬>アップル新流通代理指名で、サプラの地位が不透明に
【クアラルンプル】アップル・コンピューター・インクは最近シンガポール拠点の3社(Diversitec Distributors Pte Ltd、Fullmark Micro Pte Ltd、Electronic Resources International Pte Ltd)を南アジア諸国全体をカバーするディストリビューターに指名、マレーシアにおける12年に及んだ単一流通代理システムが幕を閉じることになった。
アップル・コンピューター・サウス・アジアのチュン・ポーフワ重役(ASEAN担当GM)によると、新たにディストリビューターに指名された3社は、いずれも南アジア(マレーシア/タイ/インドネシア/ブルネイ/フィリピン/シンガポール/オーストラリアを含む)のいずれの国でもアップルの製品を流通できる。これによりディーラーは、1社のディストリビューターが品不足の際は、他のディストリビューターから仕入れることができる。またディストリビューター各社は価格面でも競争することになり、ユーザーはその恩恵を受けられる。
しかしサプラIT Sdn Bhdのマレーシアにおけるディストリビューターとしての地位が不透明になっている。同社はこれまでマレーシアにおけるアップル・コンピューターの供給、マーケッティング、支援サービス、訓練に責任を負うてきた。
と言ってもサプラITは最近は、広告、販促、展示会、ユザー・サポートを含むアップル関連の活動を大幅に縮小、このためユーザーらが大きな不便を強いられただけでなく、ディーラーもディストリビューターの広告/宣伝の支援が無ければ、製品を販売することはできないと苦情を訴えていた。
チュン氏によると、サプラとは1986年以来の協力関係にあり、こうした関係は維持されるが、複数のディストリビューターを指名した以上、広告/宣伝をいずれかのディストリビューターに委ねることはできず、今後はアップル自身がこの方面の役割を担っていく。同社は目下適当な広告代理店を物色していると言う。(STAR:8/11)
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