1995-05-16 ArtNo.1607
◆<泰>チップ不足でDTH衛星放送サービス大幅遅延も
【バンコク】世界的な集積受信デコーダ(IRD)の不足から、放送衛星を通じた家庭への直接放送サービス(DTH:ダイレクト・ツー・ホーム)計画が大幅に遅延しそうな雲行きだ。
最近米国でスタートしたばかりのDTHサービスは各国で大きな関心を呼び、IRDの需要が急増している。しかしビデオ・チップ不足からIRDの大量生産が難航している。現在光ファイバー・ケーブルとMPDS(マルチ・ポイント・ディストリビューション・システム)を通じてケーブルTVサービスを提供しているIBCとタイスカイの2社は、今年後半にはDTHサービスを開始すると発表していた。特にIBCは今年12月までに20万個、2000年までには70万個のパラボナアンテナの据えつけを計画、大規模な宣伝を行ってきたが、年末にならないとIRDの大量入荷は期待できないため、サービスの開始が大幅に遅れるものと見られている。(BD:5/12)
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