1998-08-12 ArtNo.16065
◆<印度>IOC、EnnoreにLPG輸入施設計画
【チェンナイ】インディアン・オイル・コーポレーション(IOC)はタミールナド州Ennore工業ベルトにおけるペトロネット(地元企業コンソーシアム)の液化天然ガス(LNG)輸入施設やLNGターミナルの建設を含む大型プロジェクトのホストを務める計画で、この他1998/99年度の事業拡張計画に5000クローを投じる。
北部チェンナイ火力発電所付近に1999年半ばの稼働を目処に52クローを投じて建設される年産7万2000トンのIndaneLPG(液化石油ガス)ボンベ詰め工場と900トンの貯蔵施設を設けるプロジェクトの起工式が9日催された。席上、IOCのM A Pathan会長が語ったところによると、グジャラート州Palanpur、Ajmer、Jaipur、デリーのMadanpur Khadar、ウッタラプラデシュ州Loneを結ぶ全長1246キロのパイプラインの建設に平行して貯蔵/処理施設を設けるよう提案している。同提案は道路や鉄道の負担を軽減し、環境にもフレンドリーな輸送方式と言える。
5000クローの拡張計画にはPanipat製油所とHaldia/Barauni間原油パイプラインの建設、グジャラート製油所の拡張が含まれる。IOCはまたパイプライン敷設、石油化学事業、発電プロジェクト、潤滑油の国際市場開拓、石油探査生産領域における合弁事業も手がけている。
向こう2年間にはLPGボンベ詰め工場25が追加され、1998/99年度中に6つのLPG工場が完成する。タミールナド州Madurai及びMayiladuthuraiのボンベ詰め工場は今年末までに試運転を開始、この他に3つのボンベ詰め工場がChinglepet、Coinbatore、Erodeにそれぞれ計画されている。第9次5カ年計画の完了までにボンベ詰め能力は年間57万8000トンに拡大され、ケララ州Kannur及びKottayam、アンドラプラデシュ州Vizag及びRajahmundry、カルナタカ州Shimoga及びBellaryに、それぞれ新工場が設けられる。
IOCの1997/98年度の固定資産は1万7314クロー、年商は5万9176クローで、世界の指導的石油精製会社の1社に数えられると言う。(THBL,ET:8/10)
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