1998-08-12 ArtNo.16064
◆<印度>パワー・グリッド、通信事業進出でコンサルタント物色
【ニューデリー】全国送電事業会社パワー・グリッド・コーポレーション・オブ・インディアLtd(PGCIL)は、電気通信事業進出を目指して国際コンサルタントの選考作業を進めている。
PGCILのR P Singh会長兼MDによると、これまでに受理した申請10件の中から、今月末までに6社を選考、これら6社に入札を求める。PGCILの既存送電網に沿って光ファイバー・ケーブルと大容量のマイクロウェーブ網から成るハイブリッド・システムを構築しようと言う計画は、既に政府の認可も得、コストは2億米ドルと見積もられる。世界銀行が原則的に融資を認めている。
ネットワークの運用方式に関しては、1)光ファイバー・ケーブルのリース、2)光ファイバー・ケーブル帯域のリース、3)帯域のリースと同時に特定領域のフル・ビジネスを手がける、4)総合的なビジネス展開、の4つの選択肢が検討されている。
PGCILは段階的に通信事業への進出を図る方針は決めているものの、4つのモデルのいずれを選ぶかはまだ決めていない。しかし電気通信局(DOT)、Videsh Sanchhar Nigam Ltd(VSNL)、民間電話会社、ケーブルTV会社等へのリースが計画されており、これにより敷設コスト負担も軽減できる。既にBhartiテレコムはマドヤプラデシュ州における電話事業にPGCILのインフラを利用する可能性を協議していると言われる。
1997/98年度現在のPGCILの資産は8000クロー、営業額は前年比33%増の1380クロー、純益は同30%増の402クローだった。(IE,ET:8/10)
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