1998-08-11 ArtNo.16043
◆<馬>アンワル副首相、蔵相辞任の噂否定
【クアラルンプル】アンワル副首相兼蔵相は7日、蔵相ポストを辞任するとの噂を否定するとともに、マハティール首相及びダイム・ザイヌディン総理府相(特別任務担当)との親密な関係を強調した。
アンワル副首相が蔵相兼務を解かれるとの噂で過去数日クアラルンプル証取(KLSE)総合指数が急落したが、アンワル副首相はこうした噂は全く根拠がないもので、自分は国家経済行動理事会(NEAC)の会合等でほとんど毎日2人と会談していると指摘した。
ダイム総理府相と蔵相としてのアンワル副首相の職務に重複するところはないか、との記者の質問に副首相は、「現在のような非常時には多くの人が必要とされ、重複があるとは思わない。NEACの一部の重要決定はマハティール首相自身が下したもので、今必要なことは国家経済の再建」とコメントした。
一方、エーシアン・ウォール・ストリート・ジャーナル最新号は、マハティール首相が自身の地位に脅威を及ぼす勢力の一掃を図っており、人々はアンワル副首相が首相のポストを継承する可能性に疑問を抱き始めていると報じた。
某国営機関のトップは、「3カ月前にはアンワル副首相が次期首相のポストに就くことを疑わなかったが、今となっては断言することはできない」と語り、与党統一マレー国民組織(UMNO)の幹部は「客観的に言うなら、首相は最早アンワル副首相の存在を快く思っていない。(両者の間に)信頼感は失われている」と指摘したと言う。(ST,BT,LZ,STAR:8/8)
|
|