SEAnews 1995-05-16 ArtNo.1603

【クアラルンプル】昨年記録的な成長を実現した非国産車販売が今年も昨年並みの成績を維持できるか、あるいはマイナス成長に陥るかを判断するのは難しいが、マレーシア自動車販売業者協会(MMTA)は依然20.7％の売上増を目標に掲げている。
ＭＭＴＡのアイシャ・アハマド会長は先頃催された年次晩餐会の席上、昨年達成された20万435台の売上を今年も実現することは困難と、率直に認めた。同女史によれば、昨年の好成績は特定車両の輸入関税の撤廃と新世代ディーゼル・エンジン車に対する道路税の50％カットにより実現された。多くの新モデルを発表した国産車との競争過熱が予想される他、円高の日本車販売に対する影響も懸念される。円ばかりでなく、ドイツ・マルクやスウェーデン・クローネも値上がりしている。こうした中でフランチャイズ・ホールダーは輸入先の転換等により、為替変動の影響回避に努めている。例えばＵＭＷトヨタは部品輸入先をオーストラリアに転換した。こうした中で国内経済の好調だけが唯一の好材料と言う。以下は94年度トップ10(ﾒｲｸ)販売台数／シェア：1.ﾌﾟﾛﾄﾝ110505/70.9%､2.ﾎﾝﾀﾞ10523/6.8%､3.ﾌﾟﾛﾄﾞｩｱ8880/5.7%､(NST:5/13)､4.ﾄﾖﾀ6425/4.1%､5.ﾆｯｻﾝ5661/3.5%､6.ﾎﾞﾙﾎﾞ2085/1.3%､7.ﾌｫｰﾄﾞ2016/1.3%､8.ﾍﾞﾝﾂ2010/1.3%､9.ｼﾄﾛｴﾝ1711/1.1%､10.ﾌﾟｼﾞｮｰ1541/1.0%。(NST:5/13)