1998-08-08 ArtNo.16022
◆<星>経済、第3四半期に底入れ:NUS計量経済学部
【シンガポール】国立シンガポール大学(NUS)のエコノミストは6日、シンガポール経済が第3四半期に底入れ、第4四半期にプラス成長を回復する可能性を予想した。
NUS計量経済学部(ESU)のティラク・アベイシン博士がこの日記者会見し、ESUの年央の経済見通しを発表したところによれば、シンガポールの向こう3四半期の経済動向は、日本の第2四半期の経済実績に大きく左右されるが、依然として今年通年で1.5~2%の成長が見込めると言う。
ESUは、今年第1四半期:5.9%、第2四半期:1.7%、第3四半期:-0.6%、第4四半期:0.9%、来年第1四半期:2.3%、第2四半期:4.7%、第3四半期:5.5%、第4四半期:3.5%と予測、今年と来年の年間成長率は2.0%と4.0%としている。
ESUの予測は、第3四半期にマイナス1%、第4四半期に4.3%を予想したSG証券と類似しているが、当地エコノミストの多くは、今年の第3、第4四半期に連続マイナス成長を予測、政府も来年はさらに難しい年になると警告している。
ESUの予測には域内経済および先進国との依存関係が織り込まれており、アベイシン博士は特にマレーシアとの関係悪化の影響に懸念を表明した。(ST,BT,LZ:8/7)
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