1998-08-05 ArtNo.15983
◆<馬>クラン港、貨物処理需要の如何なる増大にも対応
【クアラルンプル】ポート・クランのターミナル・オペレーター3社は現在50%の稼働率に有るため、貨物処理需要の如何なる増加にも対応できる。
クラン・ポート・マネージメント(KPM)のアブドゥル・ハリム・ハルン重役(MD)によると、3ターミナルの合計処理能力は340万TEU(20フィート・コンテナ換算単位)だが、昨年の合計処理量は170万TEUにとどまった。
一方、リン・リョンシク運輸相は3日、マレーシアの貿易業者がシンガポールの港湾に替えてクラン港を輸出港として使用するのを、シンガポールは妨害すべきではないと語った。
地元貿易業者に国内港の使用を強いるマレーシア政府を世界貿易機構(WTO)に提訴すると言うシンガポール当局の姿勢に触れ、リン運輸相は、「シンガポールはインド等の国の港湾建設を援助しているが、こうした港湾が完成し、これらの国の政府が港湾の経営に乗り出した際に、シンガポールは世界貿易機構(WTO)に訴えると言うのか」と反問した。
同相によると、ポート・クランにおける主要商船の積み荷の量は増えているものの、さらに多くのトレーダーをポート・クランに誘致する継続的な努力が必要と言う。(BT:8/4)
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