1998-07-31 ArtNo.15922
◆<馬>半官シンクタンク、銀行市場の開放の必要指摘
【クアラルンプル】マレーシア政府の支援を得た民間シンクタンク、マレーシア経済研究所(MIER)は29日、銀行界の不良貸付(NPL)問題に対処する上からも国内銀行市場を外資に一層開放することを検討すべきであると提案した。
Mierが“通貨危機とマレーシア経済:その原因、見通し、対策”と題する報告書の中で指摘するところによれば、1998年3月末時点のNPLの銀行貸付総額に対する比率は9.1%、250億Mドルで、これを引き受けるナショナル・アセット・マネージメント・コーポレーション(NAMC)がどこからこうした資金を調達するか、調達コストはどれほどかと言った疑問が生じる。
こうした点からも外資の銀行業への出資上限に見直しを加え、外国資金の導入を拡大、銀行界の資本基盤を強化する必要があると言う。(BT,MBT,STAR:7/30)
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