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1998-07-31 ArtNo.15920
◆<星・馬>鉄道移民局施設移転交渉決裂
【シンガポール】シンガポールとマレーシアの移民局官員が火曜(28日)の会議で、ウッドランズ鉄道チェック・ポイント内にマレーシア側移民局施設を設ける問題について合意が得られなかったことから、独立以来シンガポール国内に設けられて来たマラヤ鉄道(KTM Bhd)移民局施設が、明日から機能不能に陥る。
シンガポール内務省が30日発表したところによると、これはシンガポール側が提起したウッドランズ・チェック・ポイントのプラットフォーム上にマレーシア側出入国手続きの仮施設を設けると言う案が、マレーシア側により拒絶されたため。
シンガポールがウッドランズに通関/移民/検疫施設を収容する新鉄道チェック・ポイントを設ける方針を通知後も、マレーシア側は従来通りKTM終着駅のタンジョン・パガルにこれらの施設を留める方針を堅持、シンガポール側とともにウッドランズに移転することを拒んだ。このためウッドランズの新チェック・ポイント内にはマレーシア側の施設を設けるスペースが確保されておらず、シンガポール側は国際慣例に基づき、マレーシア側の施設はマレーシア国内に設けるよう求めていた。しかしマレーシア側は最近になってタンジョン・パガル駅にこれまで通りマレーシア側の通関/移民/検疫施設を設ける法的根拠を立証するまでの間、暫定的にウッドランズに移民局施設を移転することを認めたが、プラットフォーム上に暫定施設を設けると言うシンガポール側の案を拒絶、チェック・ポイント内にスペースを確保するよう要求していた。
シンガポール内務省の声明は、ウッドランズの鉄道プラットフォームに設けられる施設はエアコンも完備したもので、現在タンジョン・パガル鉄道駅のプラットフォームに設けられた両国の移民局施設よりは立派なものと強調している。
またシンガポール側の施設がウッドランズに移転した後は、マレーシア側移民局官員がタンジョン・パガル駅で、シンガポール側の出国手続きの済んでいない旅行者にマレーシアへの入国手続きをすることはできず、そうした手続きは両国の法令にも違反すると言う。(ST,BT,LZ:7/31)
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