1998-07-30 ArtNo.15902
◆<星>6月の製造業生産0.9%ダウン
【シンガポール】シンガポールの製造業生産はキー・セクターの電子部門の不振から、5月の-4.3%に続き、6月も0.9%のマイナス成長を記録した。しかし第1四半期には6%のプラス成長が記録されていたため、上半期の製造業生産は依然として2.2%のプラス成長を維持した。
経済開発局(EDB)によると、5月に9.1%の落ち込みを見た電子部門は、6月も7.1%下降した。これは、コンピューター、ディスク・ドライブ、消費用電子製品、通信機器の生産縮小に伴うもので、供給過剰、価格軟化、需要低下、一部企業の生産拠点移転等が災いした。しかしプリンター、半導体、プリント基板アセンブリー(PCBA)は、海外需要に支えられ、生産の拡大を見た。この結果、上半期を通じた電子生産は1.7%のマイナス成長となった。
化学部門は薬品生産が108.1%の急増を見たことから、6月に23%の成長を記録したが、薬品部門以外(石油精製-2.0%/工業・特殊化学-2.7%/石油化学-1.1%)はいずれもマイナス成長を記録した。上半期の化学部門の成長率は+16.1%となった。
エンジニアリング部門は、6月には5.2%のマイナス成長(精密-15.7%/プロセス+18.6%/輸送+4.9%)が記録されたが、上半期を通じた数字はなお6.3%のプラス成長を保った。(ST,BT,LZ:7/29)
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