1998-07-28 ArtNo.15885
◆<印度>ONGC、プンジャブ/ビナ製油所のいずれかに出資
【ムンバイ】国営オイル・アンド・ナチュラル・ガス・コーポレーション(ONGC)はヒンドスタン・ペトローリアム・コーポレーションLtd(HPCL)のパンジャブ製油所事業とBharatペトローリアム・コーポレーションLtd(BPCL)のビナ製油所事業のいずれに出資すべきかを検討している。
パンジャブ製油所プロジェクトは年産900万トンの製油施設、グジャラート州Vadinar/Bhatinda間の原油パイプ・ライン、500MWの発電施設、Bhatinda/Udhampur間の製品パイプラインから成り、コストはおよそ1万6000クロー。
ビナ製油所プロジェクトは年産600万トンの製油施設、シングル・ポイント・モーリングを通じた原油輸入施設、Vadinarの原油貯蔵施設、Vadinar/Bina間の原油パイプ・ライン、その他のインフラ施設から成り、コストは7500クローと見積もられている。
しかしながらパンジャブ・プロジェクトは当初、HPCLとサウジ・アラムコの26:26の合弁事業としてスタートしたが、アラムコが撤退したため、今ではHPCLとシェルの25:25の合弁事業となっている。HPCLはONGCに26%のシェアをオファーしたものと見られるが、噂によればエクソンとの合弁交渉が最終段階を迎えているとされ、さらにONGCに参加を求める必要が有るのかが疑問視されている。
BPCLがオマーン・オイルと進めるビナ製油所もONGCに26%のシェアをオファーしているとされるが、ONGCは海外における石油探査事業に加え、ナショナル・サーマル・パワー・コーポレーションとのグジャラート州における300MW(メガワット)の発電事業等の出費が嵩むことから、観測筋はONGCはパンジャブ/ビナいずれのプロジェクトにしろ20%前後の出資にとどめるのではないかと見ている。
一方、BPCLはウッタラプラデシュ州における製油事業でも、ONGCに26%のシェアをオファーしているものと見られる。同プロジェクトは2002年以降に稼働する見通しだ。(IE:7/27)
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