1998-07-28 ArtNo.15878
◆<馬>GISは鉄鋼業界の数少ない成功例:三菱幹部
【クママン】インドネシアの実業家グナワン・ギー・シーアン氏に率いられるグナワン・グループが20億Mドルを投じてトレンガヌ州クママンに建設した東南アジア初の高炉施設は、世界的にも数少ない鉄鋼プラントの成功例と言う。
ラフィダ通産相、トレンガヌ州のワン・モフタル首席大臣らとともに25日、グナワン・アイアン・アンド・スチールSdn Bhd(GIS)のクママン工場を視察した三菱東京プロジェクト・デパートメントのI.ケイダ氏(GM)によると、同社は台湾、中国、韓国、フィリピン等の少なからぬ鉄鋼プロジェクトを調査したが、多くのプロジェクトが長期的に生存困難な問題を抱えていた。しかしGISにはこうした問題がなく、三菱は全面的な支援を提供する方針を決めた。
欧州の複数のプラントを解体後、再建したGIS工場には部分的に旧式の設備も含まれていたが、オーナーは総合的なコンセプトに基づきこれらを先進的な設備に転換した。他の大部分のプラントにはこの種の総合性が欠けている。こうした総合性はコストを引き下げ、製品の競争力を強化するのに役立つ。
三菱は当初懐疑的だったが、今ではGISが域内の最も成功した鉄鋼事業の1つと判定、鉄鉱石とコークスの供給を引き受けていると言う。(MBT:7/27)
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