SEAnews 1998-07-28 ArtNo.15875

【シンガポール】経済の先行きが不透明になる中で技術者や専門職を短期契約ベースで雇用する企業が増加、リクルート会社の新たな主要収入源に成りつつある。
ＧＭＰリクルートメント・サービスは目下この種のハイエンド契約スタッフ800人を企業に提供、あまりの需要に専門部門も開設している。リクルート会社筋によると、契約期間は3ヶ月から2年。最も需要の大きいのは情報技術(IT)、テレコミュニケーション、化学関連の人材で、月間給与は2500～1万Ｓドル。28歳以上、5年以上の経験者が歓迎されている。
この種の求人顧客の大部分は多国籍企業だが、最近は地元の政府系企業や法定機関も戦列に加わっている。しかしながらコストは決して安くない。通常の給与に10～30％、時として40％の手数料が上乗せされる他、短期ベースの給与は通常の給与を10％ほど上回る。この他、年次休暇、ボーナス、医療、保険、中央積立基金(CPF)等の経費も負担せねばならない。
こうした潮流が持続するか否かに関しては、業界の見方もまちまちとなっている。しかしリクルート会社幹部によると、欧米では従業員総数の10～12％がこの種のスタッフで占められており、少なくとも国内景気が回復するまでは、需要はさらに拡大する見通しと言う。(BT:7/27)